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子育てするパパとママにこそ読んでほしいオススメの本

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 子育てで忙しく、スマホやPC、テレビなどで時間を取られがちなパパ・ママ世代に、夜寝る前に、10分でも15分でも読書する時間を取れる時にオススメの本をご紹介します。  まず2冊、とても読みやすく、今一生懸命育てているお子さま達が生きていくであろう未来を見通していくのに、大変重要な本をご紹介します。大変平易で、1章ずつぼちぼちマイペースに読み進めることができ、かつ現在の世界の動きを正確に把握し、未来を予測して考えていくのに、大変有益な本です。「社会から途絶して子育てしていく不安」のようなお気持ちをお持ちの方には、特にオススメします。こんなに平易に分かりやすく今日の複雑な世界情勢を解説してくれる書籍は、なかなかありませんので、ぜひお手にとって読んでみて下さいませ。 「FACTFULNESS ファクトフルネス〜賢い人ほど世界の真実を知らない〜」 ハンス・ロスリング他著 日経BP社  この本は、ネットでも話題になっていましたので、タイトルをご存知の方も少なくないかもしれません。分厚いので敬遠してしまった方もおありかもしれません。が、中の文章は、とても平易で親しみやすく、ウィットに富んでいますので、気軽に読み進んでいけます。経済や社会、政治についての専門的な知識は、ほとんど必要ありませんし、棒グラフや折れ線グラフの意味を理解できる方であれば、人を選ばず楽しみながら読める本です。  ですが、内容は、目を見張る発見と驚きに満ちています。目からウロコが剥がれるような読書経験になること間違いありません。1960年代以降、新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどのオールドメディアで、繰り返しアナウンスされてきた世界観が、今日まで全く更新されずに、自分たちの既成概念として刷り込まれたままになっていたことの異様さに、まざまざと気づき目覚める思いがする1冊です。  これによって、ステレオタイプの陳腐化した世界観に基づいて書かれている記事や報道などに対して、疑ってみて自分で調べて考えてみるという新しい思考回路が生まれます。なんだか思考停止していたなあ、危ない所だったなあ!と、そんな気持ちにすらなる1冊です。子どもの生きていく未来を親が考えるにあたって、既成概念の殻を破って自分たちで思考し対話する回路を開く1冊として、強くオススメします。     「イ

おしゃべりな両親の方が、子どもの知性を伸ばすかも?!

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シカゴのYork大学の教育学部Sophie von Stumm教授の元、博士課程にある研究者Katrina d'Apiceたちによる、家庭内のコミュニケーションの実態と子どもの認知能力との関係に関する研究が、画期的な手法により成果を上げたことが、今年4月末に報告されています。 Chatterbox parents may boost tots' intelligence https://www.sciencedaily.com/releases/2019/04/190430105753.htm Young children who are exposed to large amounts of adult speech tend to have better cognitive skills Date: April 30, 2019 Source: University of York Summary: A major new study has identified a link between kids who hear high quantities of adult speech and better nonverbal abilities such as reasoning, numeracy and shape awareness. 2歳〜4歳のプリスクールの生徒たちの衣服に小型の録音マイクを装着して、家庭で3日以上にわたり、1日16時間以上、両親や他の家族と子どもとの会話を録音し、その期間中、親子で、子どもの認知能力を測るためのお絵かき、なぞり書き、絵合わせの課題を完成するように、両親は指示されています。合計107人の子どもと、その両親や他の家族が、研究に参加しました。 結果として、両親や保護者の大人からの話しかけ、会話が多い子どもの方が、推論、数学の基礎知識、図象認知などの能力で秀でていることが分かったということです。また、ボキャブラリー豊富で多様な表現を織り交ぜて話しかける大人がいると、子どもの言語的な発達も促進され、子ども自身が使うボキャブラリーも豊かなことも分かりました。 研究では、ペアレンティングスタイルの違いによる、子どもの行動・態度の違いにも注目して分析をしています。それによると、子