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12月12日(水)神保町ブックハウスカフェ「ラング世界童話全集に親しむ夕べ」ご報告

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去る12月12日(水)神保町ブックハウスカフェ2階のホールにて「ラング世界童話全集に親しむ夕べ」と題して、「ラング世界童話全集」(川端康成・野上彰編訳、偕成社刊)の著作権者で、野上彰氏のご長女である藤本ひかりさんとご一緒してトーク&ライブイベントを開催しました。

会場に並べられた30の椅子は、ほぼ埋まり満席に近い状態で、お忙しい年の瀬に、急遽開催が決まったこのイベントに、沢山の方々がいらして下さったことに一同感激いたしました。



第1部では、物語体験CD「花さく島の女王」を制作することになったいきさつについて、藤本ひかりさん、ナレーターの友川さんとPonoLipo 小高が、三人でお話をしました。

その後クラシックギタリストの佐藤洋平さんの生演奏で、友川まりさんが「花さく島の女王」を朗読するというライブをお楽しみいただきました。



ライブならではの掛け合いの妙味に、会場中が「花さく島の女王」の世界に浸って酔いしれるような感じでした。終わった後の余韻に満ちた静寂に、進行の言葉を発するのが、しばらくためらわれたほどでした。

短い休憩を挟んで、第2部では、藤本ひかりさんに「ラング世界童話全集」をお父さまの野上彰氏と川端康成氏が編訳して出版された頃の、軽井沢と鎌倉での思い出を中心にお話を伺いました。「家庭」の枠組みが曖昧な、難しい境遇で「物語に支えられて」成長し、物語を紡ぐことを仕事として、自分自身が生きていく場所を築いてきた川端康成氏と野上彰氏のふたりが、戦前「文人囲碁会」をきっかけに知り合い、戦中「書きたいものが自由に書けない」という苦しみを共に分かち合いながら親交を深め、戦後の自由な開かれた社会の中、思いのまま仕事をし平和な世界で家族に囲まれた、ふたりにとって一番幸福で賑やかな時代に、日本の子ども達にと、ふたりで精力を傾けて「ラング童話」や「アラビアンナイト」「小公子」「小公女」などの児童文学の翻訳出版に取り組んできたことが、お話から伝わってきました。野上氏の病死、三島由紀夫の自死、友人志賀直哉の死などの果てに川端康成氏も自ら命を絶った、その後60年間を静かに生き残った「ラング世界童話全集」が、今再び立ち現れてきたことの意味について、深く感じ入った夜でした。











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プライベートな「絵本を作る」親子ワークショップのその後

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特別なお客さまからのご依頼で、完全にオーダーメイドのプライベートな「絵本を作る」親子ワークショップを、11月毎週末閉店後のPonoLipo Shop 自由が丘で開催してきました。

今回は、学生時代から仲良しで、同じ教育関係の職場にお勤めのママふたりと、同じ年齢の小学校2年生の女の子ふたりの2組の母子でご参加いただきました。こちらも初めての試みですので、ワークショップでは指針をお出しして、それをお家の持ち帰って母子でホームワークとして、実際の制作に取り組んでいただくというお約束でお受けしました。ご自身が文章・絵ともにお嬢さんとお家で制作に取り組むことに積極的な方達で、お互いのママ同士、子ども同士も仲良しで、コミュニケーションをとりあえること、職場もご一緒ということで、こちらとの連絡がスムーズに共有可能なことなどから、総合的に判断して、お受けすることになったものです。

こうした状況は、このようなプライベートなワークショップの場合千差万別ケースバイケースで異なりますので、毎回ワークショップの組み立てや内容も異なってきます。一つの事例として、今回のワークショップの概略をご報告いたします。

STEP 1: 物語作りのウォーミングアップ
ナレーターの友川まりさんによる「ラング世界童話全集」(川端康成・野上彰編訳・偕成社刊)からイタリア民話「かえる」読み聞かせの後、ピクチャーカードを使ってのストーリーテリングゲームを、私や友川さんも一緒に参加して、親子みんなで体験しました。

STEP 2: 物語の骨格を作る
登場する人物・生き物とその特徴、場面、ハプニングやイベント、登場するアイテムなどを、それぞれの言葉カード袋から引き、それを元に物語のあらすじを考えてくる宿題をやっていただきました。

STEP 3:物語のあらすじを元にページの割り付けをする
どこに絵を入れるか、文章をどこで切って、どうレイアウトしていくか、ママがワードファイルに、指定通りの文字数で1ページごとの塊に文章を入力し、実際の本の形に切り貼りしてレイアウトの見本を作って持って来ていただきました。各ページの文字数やレイアウト上のお約束などは、こちらから指定し、それに沿って、お子さまと一緒に物語を創作していきます。

STEP 4: 物語の中で、描写すべきものが欠けているところや、絵を描く前にイメージして補足したり、また…