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無視や無反応な態度が、赤ちゃんに与える影響

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 Harvard UniversityのChild Dvelopment Unitの局長、Edward Tronick博士は、37年前から、母親が無表情・無反応な態度を見せたり、赤ちゃんのことを無視したりした場合、赤ちゃんにどのような行動の変化・感情表出の変化が起こるかを研究している第一人者です。  今回は、Tronick博士が行った実験を撮影した、とても分かりやすい解説動画をご紹介します。赤ちゃんは、ママが無表情・無反応になった途端に、不安な表情を見せ、ママのアテンション(注目・注意)を引こうとして、あの手この手を試し、それでもママが反応しないと、たちまち身を捩ったり、叫び声を上げたり、泣き出したりします。またママが優しく反応するようにすると、直ぐに機嫌を直して、積極的にママとコミュニケーションを取り始めます。その様子が、非常に分かりやすく映っていますので、ご覧になってみて下さい。 The Impact of Early Emotional Neglect The School of Life チャンネル 2018/07/31 https://www.youtube.com/watch?v=aymvX-OrlS0  忙しい日常の中で、パパもママも、精一杯のことを一生懸命されていると思いますが、お子さまが、この動画で示されるような焦れたり叫んだり泣いたりするような態度を取る時には、この動画のことを思い出していただければと思います。ちょっと立ち止まってにっこり笑って応えてあげるだけで、幼い子どもは満足して、ご機嫌になります。幼い頃から、毎日の積み重ねが、その子の心身を育んでいきます。ほんのちょっとの優しい仕草とお声掛けが、あなたの赤ちゃんを幸福な美しい存在にするということを、どうか忘れずにいて下さいね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ★ PonoLipo Shop 自由が丘 No Kids, No Life! 子どもといっしょ♪をテーマに子どもと一緒に過ごす時間を大人も 子どもも楽しんで学べるような絵本やおもちゃを選りすぐって取り揃えました。 サンプルも豊富に用意したプレイスペースもあります。 住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-18-15 1F TEL&FAX:03-5726-9936 E-mail:staff@ponolipo.com H

バイリンガルの子どもの方が、優れたワーキングメモリーを持つ

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 2013年、The Journal of Experimental Child Psychologyに掲載されたスペインのGranada大学実験心理学部の主観研究員Julia Morales Castilloが、カナダのトロントにあるYork大学と共同で行った研究によれば、バイリンガルの子どもたちの方が、そうでない子どもたちよりも、優れたワーキングメモリーを持っていることが分かったということです。 ワーキングメモリーの発達にとって「臨界期」(そこを過ぎると学習できなくなる上限の時期)と言われている5歳〜7歳の、バイリンガルの子どもを含む子ども達の行動観察から結論づけられたもので、お互いに協力しあって取り組まなればならない複雑な課題ほど、バイリンガルの子どもたちの方が、そうでない子どもたちよりも、総合的な実行力で秀でる傾向が認められたということです。 ワーキングメモリーは、さまざまな情報の中から、ノイズに惑わされず素早く的確な情報を取捨選択し、それを保持し、必要があれば更新ししていく情報処理能力を支える記憶システムです。暗算や読解力、自己統制力、企画実行力の基盤となるとされています。これまでの研究では、マルチリンガルの人の方が、情報処理能力や企画力において、モノリンガルの人より優れているという結果が出ていましたが、ワーキングメモリー自体の優位性があるのかどうかを、このプロジェクトでは検証したということです。   Bilingual children have a better 'working memory' than monolingual children https://www.sciencedaily.com/releases/2013/02/130220084444.htm Date: February 20, 2013 Source:  University of Granada Summary: Bilingual children develop a better working memory –- which holds, processes and updates information over short periods of time -– than monolingual children, according to ne

学習に重要な役割を果たすワーキングメモリー

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   最近の児童心理学の研究において、学習において「ワーキングメモリー」が、大変重要な役割を果たすということが、広く知られるようになっています。「ワーキングメモリー」というのは、どういうものなのでしょうか。 イギリスのDurham University教育学部のDr. Allowayを中心とした、3,000人の子供たちを対象にした調査研究により、教師からは、一見知能的な問題を抱えて成績不振に陥っているように見える生徒の中に、学年を問わず各学年約10%の生徒に、知能ではなくワーキングメモリーの機能が弱いという問題を抱える生徒が含まれているということが、報告されています。 Children's Under-achievement Could Be Down To Poor Working Memory https://www.sciencedaily.com/releases/2008/02/080227205111.htm Date:  February 29, 2008 Source:  Durham University Summary:  Children who under-achieve at school may just have poor working memory rather than low intelligence according to researchers who have produced the world's first tool to assess memory capacity in the classroom. Story Source:  Materials  provided by  Durham University .  Note: Content may be edited for style and length. Cite This Page : MLA     Durham University. "Children's Under-achievement Could Be Down To Poor Working Memory." ScienceDaily. ScienceDaily, 29 February 2008.  <www.sciencedail

三つ子の魂百まで…ごくごく幼い時期からその子の努力を正当に評価していくことの重要性

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 児童心理学の分野で有名な古典的な実験研究で「マシュマロテスト」というものがあります。これは、1970年スタンフォード大学のWalter MichelとEbbe B. Ebbesenによって行われた、4歳児を対象とした、幼少期の自制心と将来の社会的成果の関連性の研究です。  4歳児の目の前にマシュマロをひとつ置いて、「先生が帰って来るまで待てたらマシュマロをもうひとつ上げるよ。待てないで食べちゃったら、ひとつだけでおしまいだよ」と話して、先生は4歳児を部屋に残して出ていきます。一定時間経って先生が戻って来るまで、マシュマロを食べずに待っていられる子どもと、待てずに目の前のマシュマロを食べてしまう子どもとで、その後の学業成績や社会的成果に違いが生じるかを調査したのです。先生が戻って来るまで我慢して待てた子どもの方が待てなかった子どもよりも、その後の学業成績や就職などで、より大きな社会的成果を上げることが判明し、幼少期の自制心の重要性が注目されるようになりました。  その後の児童心理学研究に大きな影響を与えたこの「マシュマロテスト」は、近年のニューヨーク大学のTyler W. Wattsとカリフォルニア大学アーバイン校のGregg J DuncanとHaonan Quanによる大規模で広範な調査研究によって、「2個目のマシュマロを獲得した子どもの家庭の経済状況が、ひとつ目のマシュマロを食べてしまった子どもの家庭よりも良好である」という傾向が認められ、その実験結果が限定的なものであることが示唆されています。  スタンフォード大学での実験は大学関係者の子どもたちを対象にしていたので、最初の実験に参加した子どもたちの中には貧困家庭の子どもは含まれていなかったということですので、限定的と言いながら、幼児期の自制心を育むことが、その子の将来に渡って影響を与える可能性は、やはり大きいといえましょう。  まさに日本の諺にある「三つ子の魂百まで」ということでしょう。  今回ご紹介する実験は、カリフォルニア大学サンディエゴ校の教授Gail Heymanと中国のZhejiang Sci-Tech Universityの研究者グループによって実施されました。3−4歳の幼児273人を対象にして、中国で行われた「マシュマロテスト」のバリエーションで、昨年10月に報告されたものです。この実験が興味