コロナ禍で心配な、子ども達の「自然欠乏症」について
PonoLipoのHPに、NYから連載エッセイを寄せてくれているコーディネーターのJoyから、エッセイ原稿と一緒にメールされて来たNYタイムズの記事が、興味深かったのでご紹介します。
‘Nature Deficit Disorder’ Is Really a Thing By
https://www.nytimes.com/2020/06/23/parenting/nature-health-benefits-coronavirus-outdoors.html
ジャーナリストのRichard Louvの著作「Last Child in Woods:自然との触れ合いの減少から起こる子どもの病理から子どもを救う」から着想を得て「自然との触れ合い」が、子どもの心身の発達に与える影響について書かれた記事です。コロナ禍で実際に、外界から遮断された状態で育児をしている何組かの家族と、この分野の研究者であるColorad Boulder大学の名誉教授Chaula博士やイリノイ大学の助教授Kuo博士などに取材し、コロナ禍で外界から遮断されて屋内で生活する子ども達の実際の変化をレポートしながら、自然と触れ合うことで、子ども達の協調性が増し、お互いに譲り合い助け合うようになる研究成果や、木々の緑を眺めるだけで心拍数が安定し緊張が解けるという実験結果、自然の中で過ごすことにより攻撃性や多動的傾向の低下が顕著に見られ、心身ともに安定するという研究結果などを紹介しています。
Joy自身、この記事を読んで「喘息を持つ男の子二人兄弟が、情緒不安定になり、なんでも口に入れてしゃぶったり噛んだりしてしてしまうので、anxiety chew necklaceを買わねばならなくなった。」というある家族の話のところで、今年6歳になり小学校へ入学するはずだったのが、コロナ禍のため一度も学校に行くことができずにいる下の男の子が、最近しょっちゅうTシャツの襟を口にくわえてしゃぶったり、イヤフォンのコードをガジガジかじってボロボロにしてしまったりしていることに、ハッと思い当たり、早速anxiety chew necklace(不安解消カミカミネックレス)をアマゾンで検索して購入したということです。
このコロナ禍により、大人も先行きが見通せず、将来に大きな不安を抱えているのですから、小さな子ども達の不安は、更に大きく深刻なものがあるものと思います。この記事には「小さなスペースでも構わないので、自然と触れ合える場で、子ども同士自由に遊ぶこと」が、子どもの心身の安定と発達に非常に重要であるということが、強調されています。
「子ども同士で、思う存分自由に」というところは、コロナ禍では、かなり制約がありますが、都会暮らしでも、プランターで植物を育てたり、切った人参をコップで水耕栽培したり、金魚やめだか、かぶと虫などを飼ったりすることは可能でしょう。
とても仲良しの家族同士で、海や山の人がいない自然の中に車で遊びに行くことくらいは、許されるものと思います。人間同士密にならず換気の良い場所での感染リスクは、極めて低いものと報告されています。せっかくの夏休みですから、大人が工夫して、子ども達が安全に、少しでも自然の中で遊ぶことができるように、知恵を出して工夫してみて下さいね。
★Richard Louvの著作「Last Child in Woods」
NYタイムズの記事で紹介されている書籍です。
★Anxiety Chew Necklace
日本で入手可能なもので、小学校低学年の子どもでも使用可能なものは限られています。
★シイタケ栽培キット 【もりのしいたけ農園】
これはちょっと親子でチャレンジして楽しいかもしれません。完全インドアで栽培可能です。
★聖新陶芸 ピンクの花咲く ストロベリー栽培キット
子どもが大好きな苺を栽培するのは、ワクワク楽しく盛り上がりあそうです。
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