子ども達の創造性の回路を一気に開くワークショップ
七夕の7月7日の日曜日、テレビのシナリオライターとして活躍され、また四谷・日吉・二子玉川で人気の作文教室の先生でもある山口美穂さんとご一緒して、株式会社プラスワン教育のスクールツアーシップ「夏の体験キャンプ」の日帰りプログラムとして「世界にひとつだけのオリジナル童話 物語創作教室」が、池袋駅至近の会場で開催されました。
「小学生の子ども達にゲーム感覚の遊びから入って物語を創作させるPonoLipoメソッド」について説明すると、大抵の日本人の大人は、「子どもが創作して物語を書くなんて無理でしょう」と一蹴されます。クリエイティビティを育むプログラムが、実際の教育場面に組み込まれていないため、子供の頃に、そうしたプログラムの面白さ、可能性を経験したことのある大人が、ほとんどいないということが、大きな原因だと思います。
今回のプログラムも、PonoLipoのFacebookや、このブログ「PonoLipo 子ども Lab」でご案内を出すと、多くのビューがついて関心が高いものの、実際の応募は8名でした。1年生から4年生の小学生の女の子たちです。
当日初めて会う子も多く、皆緊張してシャイな様子です。このプログラムに応募してきただけあって、「将来の夢は絵本作家」「物語を読むのが大好き」という子ども達です。
最初に声優の友川まりさんのラング童話「カラス」の朗読を皆で、場面を想像しながら聴きます。よく通る透き通った声の、友川さんの力のある朗読は、本当に心の深いところまで沁み渡るようで、皆目を閉じたり遠くを見つめたりして、物語の世界に入り込んで真剣に聞き入っています。終わった後の「ほうっ」と空気が緩んで大きく揺蕩うような感触に、毎回次の説明の言葉を発するのが、ためらわれるくらいです。この耳から聴いた物語を想像するインプットの回路を開く導入のステップが、その後の展開にとって非常に大切なのです。
次にゲームデザイナーの大山功一さんと一緒に制作したPonoLipoオリジナルのピクチャーカード「物語カード」を使って、引いたカードの絵で物語を作って繋いでいく「ストーリーテリングゲーム」をやります。以前自由が丘にある英語のお教室で男の子6人でやった時も、私立の小学校のアフタースクールのプログラムで男女混合でやった時も、この時点でワイワイ湧き出るように言葉が湧いてきて、驚くほど盛り上がったのですが、今回は初対面が多く、女の子ばかりだったせいか、この時点では、まだ硬い雰囲気で、言葉の出方がたどたどしかったため、主催する私達も、少し緊張しました。この絵で閃いた文章を言葉にして物語を紡ぐアウトプットのプロセスも、その後の「物語創作」のためのウォーミングアップとして、欠かせないプロセスなのです。
短いトイレ休憩を挟んで、いよいよ言葉カードをみんなで引いていって、どのカードとどのカードをどう組み合わせて物語にしていくか、グループみんなでディスカッションして決めていくプロセスに入ります。この時点で、発言することへの抵抗感が薄れてきたようで、皆ワイワイ意見を言って、案外すんなり粗筋が決まりました。
当初の予定では、決まった粗筋を紙に書いてコピーしたプリントを配り、実際の作文作業に入るため、30分ほど休憩を入れるはずでしたが、もうみんなホワイトボードの粗筋を見つめながら、どんどん想像が膨らんでいく様子なのを見て、山口先生が、各自にメモ用紙を渡して「登場人物の絵を描いてもいいし、設定や場面、なんでも思いつくことをどんどん書いてみよう!」と促されました。
すると各自思い思いに絵を描き出したり、登場人物の特徴や場面設定の詳細を箇条書きしだしたりし始めたのです。1年生は絵を描き、4年生は設定メモのような構成されたものを書く傾向にありました。このメモの作成については、ほとんど指導せず「なんでも好きに書いていいよ。あとで物語を作文するのに役に立つことを思いついたら書いてみよう」と、かなり自由度の高い指示で行なったのですが、それぞれが一生懸命書いている傍に行って内容を確認して、その豊かな発想力と構成力に、指導する私達が驚かされました。少し重く始まった今回のセッションが、いよいよ盛り上がってきたことを、講師陣3人が確信して、胸高鳴る思いがしました。
自分なりのメモ書きが終わって、作文作業に入れると、本人が判断した子どもから作文用紙を配り、実際の物語創作作業に入ってもらいました。作文作業時間は、たっぷり2時間ほど取ってあり、小学生の集中力の持続時間からみて、十分すぎる時間であろうと設定されたものでした。入念なメモを完成させるまで、まだまだ!と言っていた最後の4年生の女の子が、作文作業に入ったのは、実質残り時間が、あと1時間半というところでした。
この2時間の集中力が、ものすごかったです。原稿用紙は、1年生でも書きやすい14文字×14文字の大きなマス目のものを使いました。一番枚数書いた子は、なんと!1年生で、この196文字詰の原稿用紙9枚を2時間ちょっとで書き上げました。少ない子でも3枚書いています。4年生の年長の子達は、3枚ぴったりくらいの長さで書いて、起承転結ちゃんと物語を終わらせていました。低学年・中学年の子は、うまく物語が終わらせられずに、でももっともっと書きたい!終わらせたくない!と、家で続きを書くための原稿用紙を持って帰る子も何人かいました。湧き出る言葉を文字に書いて表現する喜び・楽しみに目覚めて、子ども達の創造性の回路が一気に開かれる瞬間を目の当たりにして、私達講師陣も、またいろいろなプログラムに慣れている運営スタッフの方も、興奮を覚えました。
それぞれの子が書いていく物語を、各講師陣が丁寧に一人一人回っていって、読んでいきました。驚いたことに、同じ粗筋を基にして書き出したはずなのに、全員全く違う物語世界を創作していたのです!文体も、構成も、場面描写も、物語の結末も、私達講師陣の予想をはるかに超えて、一人一人全く重なることなく、本当に十人十色、千差万別だったのです。また一人一人の描く物語世界の解像度の高さにも驚かされました。小さな子ども達に、こんなに豊かな内的世界が広がっていることを目の当たりにして、驚愕に近い感覚が、私達講師陣にも、最後まで見学していた3人の父兄の方々にもありました。
更にびっくりしたのが、レッスン終了後入った喫茶店に、参加者の女の子とママがいらして、お話を伺ったら、「続きが書きたくて書きたくて、お家に帰るまで我慢できない!」と言って、喫茶店に入って、そこで、私達が入ってくる直前まで、続きを黙々と書いていたんだそうです。びっくりです。
◆
このPonoLipoメソッドを用いた「物語創作教室」は、また来年、同じようにプラスワン教育スクールツアーシップ「春の体験キャンプ」の日帰りプログラムとして開催されそうです。新渡戸文化アフタースクールでのワークショップも大好評で、終了した時点で翌年度開催が決定しました。今回は、山口先生のお力をお借りして、半日で創作をするプログラムとして成功を収めることができました。この形であれば、参加する子どもにもご両親にも負荷がかからずに、場所を選ばずに開催できそうですので、今後は自由が丘エリアでの開催を計画していきたいと思います。
最後に、このプログラムの一番誇れる特徴として、誰ひとり脱落することなく、全員が、新しい回路を開き、達成感のある到達点に辿り着くということです。4歳〜10歳くらいまでの間に、この想像力と創造性の回路を開く教育プログラムが、誰にとっても必須なものなのではないかと、そう確信するような成果が、毎回上がっています。
このPonoLipoメソッドを用いた「物語創作教室」や絵本作りワークショップのご案内は、こちらのブログとPonoLipoのHPで、逐次掲載していきます。自由が丘エリアでの開催にご参加希望の方は、開催が決定しましたら、優先的にご案内をいたしますので、下記のメールアドレスまで、必要事項を記載したメールをお送り下さい。
【物語創作教室お問い合わせ先】
※このプログラムの対象年齢は、小学校1年生〜6年生となります。
メールの宛先 miodaka@ponolipo.com
記載事項 お子様のお名前・年齢・学年・性別 / 開催希望の曜日・時間 /
連絡先(携帯番号・メールアドレス) / ご要望
★プラスワン教育のスクールツアーシップのFacebookページの7月7日のところに、この「物語創作教室」の様子がレポートされているそうです。
https://www.facebook.com/スクールツアーシップ-229855310835654/
「小学生の子ども達にゲーム感覚の遊びから入って物語を創作させるPonoLipoメソッド」について説明すると、大抵の日本人の大人は、「子どもが創作して物語を書くなんて無理でしょう」と一蹴されます。クリエイティビティを育むプログラムが、実際の教育場面に組み込まれていないため、子供の頃に、そうしたプログラムの面白さ、可能性を経験したことのある大人が、ほとんどいないということが、大きな原因だと思います。
今回のプログラムも、PonoLipoのFacebookや、このブログ「PonoLipo 子ども Lab」でご案内を出すと、多くのビューがついて関心が高いものの、実際の応募は8名でした。1年生から4年生の小学生の女の子たちです。
当日初めて会う子も多く、皆緊張してシャイな様子です。このプログラムに応募してきただけあって、「将来の夢は絵本作家」「物語を読むのが大好き」という子ども達です。
最初に声優の友川まりさんのラング童話「カラス」の朗読を皆で、場面を想像しながら聴きます。よく通る透き通った声の、友川さんの力のある朗読は、本当に心の深いところまで沁み渡るようで、皆目を閉じたり遠くを見つめたりして、物語の世界に入り込んで真剣に聞き入っています。終わった後の「ほうっ」と空気が緩んで大きく揺蕩うような感触に、毎回次の説明の言葉を発するのが、ためらわれるくらいです。この耳から聴いた物語を想像するインプットの回路を開く導入のステップが、その後の展開にとって非常に大切なのです。
次にゲームデザイナーの大山功一さんと一緒に制作したPonoLipoオリジナルのピクチャーカード「物語カード」を使って、引いたカードの絵で物語を作って繋いでいく「ストーリーテリングゲーム」をやります。以前自由が丘にある英語のお教室で男の子6人でやった時も、私立の小学校のアフタースクールのプログラムで男女混合でやった時も、この時点でワイワイ湧き出るように言葉が湧いてきて、驚くほど盛り上がったのですが、今回は初対面が多く、女の子ばかりだったせいか、この時点では、まだ硬い雰囲気で、言葉の出方がたどたどしかったため、主催する私達も、少し緊張しました。この絵で閃いた文章を言葉にして物語を紡ぐアウトプットのプロセスも、その後の「物語創作」のためのウォーミングアップとして、欠かせないプロセスなのです。
短いトイレ休憩を挟んで、いよいよ言葉カードをみんなで引いていって、どのカードとどのカードをどう組み合わせて物語にしていくか、グループみんなでディスカッションして決めていくプロセスに入ります。この時点で、発言することへの抵抗感が薄れてきたようで、皆ワイワイ意見を言って、案外すんなり粗筋が決まりました。
当初の予定では、決まった粗筋を紙に書いてコピーしたプリントを配り、実際の作文作業に入るため、30分ほど休憩を入れるはずでしたが、もうみんなホワイトボードの粗筋を見つめながら、どんどん想像が膨らんでいく様子なのを見て、山口先生が、各自にメモ用紙を渡して「登場人物の絵を描いてもいいし、設定や場面、なんでも思いつくことをどんどん書いてみよう!」と促されました。
すると各自思い思いに絵を描き出したり、登場人物の特徴や場面設定の詳細を箇条書きしだしたりし始めたのです。1年生は絵を描き、4年生は設定メモのような構成されたものを書く傾向にありました。このメモの作成については、ほとんど指導せず「なんでも好きに書いていいよ。あとで物語を作文するのに役に立つことを思いついたら書いてみよう」と、かなり自由度の高い指示で行なったのですが、それぞれが一生懸命書いている傍に行って内容を確認して、その豊かな発想力と構成力に、指導する私達が驚かされました。少し重く始まった今回のセッションが、いよいよ盛り上がってきたことを、講師陣3人が確信して、胸高鳴る思いがしました。
自分なりのメモ書きが終わって、作文作業に入れると、本人が判断した子どもから作文用紙を配り、実際の物語創作作業に入ってもらいました。作文作業時間は、たっぷり2時間ほど取ってあり、小学生の集中力の持続時間からみて、十分すぎる時間であろうと設定されたものでした。入念なメモを完成させるまで、まだまだ!と言っていた最後の4年生の女の子が、作文作業に入ったのは、実質残り時間が、あと1時間半というところでした。
この2時間の集中力が、ものすごかったです。原稿用紙は、1年生でも書きやすい14文字×14文字の大きなマス目のものを使いました。一番枚数書いた子は、なんと!1年生で、この196文字詰の原稿用紙9枚を2時間ちょっとで書き上げました。少ない子でも3枚書いています。4年生の年長の子達は、3枚ぴったりくらいの長さで書いて、起承転結ちゃんと物語を終わらせていました。低学年・中学年の子は、うまく物語が終わらせられずに、でももっともっと書きたい!終わらせたくない!と、家で続きを書くための原稿用紙を持って帰る子も何人かいました。湧き出る言葉を文字に書いて表現する喜び・楽しみに目覚めて、子ども達の創造性の回路が一気に開かれる瞬間を目の当たりにして、私達講師陣も、またいろいろなプログラムに慣れている運営スタッフの方も、興奮を覚えました。
それぞれの子が書いていく物語を、各講師陣が丁寧に一人一人回っていって、読んでいきました。驚いたことに、同じ粗筋を基にして書き出したはずなのに、全員全く違う物語世界を創作していたのです!文体も、構成も、場面描写も、物語の結末も、私達講師陣の予想をはるかに超えて、一人一人全く重なることなく、本当に十人十色、千差万別だったのです。また一人一人の描く物語世界の解像度の高さにも驚かされました。小さな子ども達に、こんなに豊かな内的世界が広がっていることを目の当たりにして、驚愕に近い感覚が、私達講師陣にも、最後まで見学していた3人の父兄の方々にもありました。
更にびっくりしたのが、レッスン終了後入った喫茶店に、参加者の女の子とママがいらして、お話を伺ったら、「続きが書きたくて書きたくて、お家に帰るまで我慢できない!」と言って、喫茶店に入って、そこで、私達が入ってくる直前まで、続きを黙々と書いていたんだそうです。びっくりです。
◆
このPonoLipoメソッドを用いた「物語創作教室」は、また来年、同じようにプラスワン教育スクールツアーシップ「春の体験キャンプ」の日帰りプログラムとして開催されそうです。新渡戸文化アフタースクールでのワークショップも大好評で、終了した時点で翌年度開催が決定しました。今回は、山口先生のお力をお借りして、半日で創作をするプログラムとして成功を収めることができました。この形であれば、参加する子どもにもご両親にも負荷がかからずに、場所を選ばずに開催できそうですので、今後は自由が丘エリアでの開催を計画していきたいと思います。
最後に、このプログラムの一番誇れる特徴として、誰ひとり脱落することなく、全員が、新しい回路を開き、達成感のある到達点に辿り着くということです。4歳〜10歳くらいまでの間に、この想像力と創造性の回路を開く教育プログラムが、誰にとっても必須なものなのではないかと、そう確信するような成果が、毎回上がっています。
このPonoLipoメソッドを用いた「物語創作教室」や絵本作りワークショップのご案内は、こちらのブログとPonoLipoのHPで、逐次掲載していきます。自由が丘エリアでの開催にご参加希望の方は、開催が決定しましたら、優先的にご案内をいたしますので、下記のメールアドレスまで、必要事項を記載したメールをお送り下さい。
【物語創作教室お問い合わせ先】
※このプログラムの対象年齢は、小学校1年生〜6年生となります。
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記載事項 お子様のお名前・年齢・学年・性別 / 開催希望の曜日・時間 /
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TEL&FAX:03-5726-9936
E-mail:staff@ponolipo.com
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営業時間:AM11:00〜PM17:00 (金土、祝前日はPM18:
定休日:毎週水曜日
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