Parenting 両親のデジタルデバイス利用が、子どもに与える影響


 Jenny Radesky, M.D. (児童行動学の専門で、University of Michigan C.S. Mott Children's Hospitalの小児科医)が率いる小児科チームが、 Boston Medical Center.と共同で行った35人の両親と祖母へのデプスインタビューをまとめた研究報告が、昨年秋にJournal of Developmental & Behavioral Pediatricsに発表されています。


Plugged-in parenting: How parental smartphone use may affect kids

Date: October 12, 2016
Source: University of Michigan Health System
Summary:

Parents’ use of mobile technology around young children may be causing internal tension, conflicts and negative interactions with their kids, suggests a small qualitative study.



 インタビューからは、ネガティブな面とポジティブな面の両方が浮かび上がってきています。特に気を付けなければいけないのが、子どもが親のアテンションを要求してきたり、必要とする場面での、親のモバイルデバイス使用が引き起こす親の内面のストレスやイライラの大きさです。これは、パパ、ママが思っている以上に深刻で、子どもの側のネガティブな言動や感情も惹起して親子関係を悪化させていく可能性があります。


 一方ポジティブな効果として、子どもがいない状況でゆっくり自分自身の世界に没頭して社会とつながることが、育児の大変さを癒し、パパ、ママ自身の自信や精神的な安定にむすびついている可能性が大きいことも指摘されています。まさにもろ刃の剣です。

 Radesky博士は、パパ、ママの日常生活において具体的に以下のようなルールを設けてデジタルデバイスを使用するのが良いといくつかアドバイスをしています。


・仕事から帰宅して、子ども達があなたを喜んで出迎えてまとわりつくタイミング、食事中、寝かしつけの時間には、デジタルデバイスをオフにして子どもに気持ちを集中する。


"Moment" "Quality Time"などのデジタルユースの時間管理をするアプリによって、自分の毎日のデジタルデバイスの利用状況を客観的に把握しコントロールしていく意識を持つ。例えばFacebookをやっている時間が全体の利用の90%に達していることを知れば、それは長すぎるなと自分で抑制が効くようになるでしょう。


・仕事関係や深刻なやり取りなど、集中して神経を使わなければならないデジタルデバイス利用は、子どものいない時や寝静まった後に回すようにする。



 子どもに邪魔されるとイライラするデジタルデバイス利用を、子どもがパパ・ママとのつながりを最も必要としている時間帯から外すだけで、上手に共存していく道がありそうです。感情的なイライラの元を整理して、デジタルデバイスの家庭での使用ルール作りを大人同士で冷静に話し合ってみてはどうでしょうか。大人が、そうしたルールを自ら設けて家庭内で守るようにすれば、子どものデジタルデバイス利用にルールを課すことも容易になると思いますから、子ども達が小さなうちに両親でお互い忌憚のないところを話し合っておくことは大切だと思います。



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